毎年恒例のCES取材ですが、今年は異様に飛行機が混んでいたせいで、予定よりも2日ほど前倒しで米国入りすることに。さらに、乗り継ぎもひどく悪くて、なんと成田からいったんミネアポリスまで飛ぶことになってしまいました。トランジット時間は驚きの8時間。なんだかんだで入国に1時間かかっても残り7時間。というわけで、空港から直接トラムに乗れるということで、ふらりと街中に出かけてみました。
トラムことライトレールは、ヨーロッパや日本でも富山や広島で走っている路面電車のようなもの。ちなみにチケットは駅にある自動販売機で購入可能。プリペイドカードなどもあります。トラムの乗車料金は全線1.75ドルでラッシュアワー2.25ドル。1枚のチケットで約2時間半は乗り降り自由というルールです。改札はないのですが、たまに検札が来るのだとか。今回は1度だけ切符を見せろと言われました。
当日はどこまでも青空が広がる晴天で車両内はあたたかいものの、外気温はー11度の氷点下。電車内がそこそこあったかいのは車両のドアが開閉する時間が短いからだったりします。たとえば終着駅に止まっている間は閉まりっぱで、乗り込むにはドアに付いてるボタンを押して自分で開かねばならない。開けたら閉じるのは自動なので、発車のためにドアが閉まったかと思ってぼーっとしてると、発車前にもう一度ドアが全部開くという仕掛けになっておりました。こういうのは日本でも仙台をはじめ、雪深いエリアの電車ではよくある仕様ですが、空港駅では普通に開閉したのでその仕組みに気が付くまで一瞬とまどいました。
そんなこんなでダウンタウン側の終着地点にしてメジャーリーグのミネソタ・ツインズの本拠地であるTarget Field終着駅までの約25分の間、景色はめまぐるしく変化します。雪景色が続いたと思ったら、公園や大きな道路を横切って、アメフトチーム、ミネソタ・バイキングスの拠点なんかも通って、巨大ビルが集まるエリアへ突入。そこから5分ぐらいで終着駅に到着します。
せっかくなので球場を撮影しようと電車を降りたら、みるみる体が凍ってえらいことに。やはりー11度はダテじゃなかった。結局、そのまま反対の終着駅Mall of Americaへ移動。ここはモールの中にラスベガスのように遊園地があったりするのですが、この寒さだとこれぐらいの巨大施設はいるかもしれないなぁと納得したのでした。にしても遊園地は絶叫系中心で、大人が乗ってるほうが多かったのが印象的でしたね。子どもはどこに集まってるかというと、巨大なLEGOのお店の中とかだったり、アクアリウムだったり、映画館だったりするのでしょう。
トラムで往復約1時間の旅でしたが、ミネアポリスという街がどんなところなのか、ちょっとだけ見られただけでもよかったです。空港の中も充実していて、たとえばiPadで注文ができる日本料理店なんてのもあったのですが、結局は乗り継ぎぎりぎりまで遊んでしまって、空港内はそれほど探検できませんでした。でも、こちらも地図を見るかぎりはものすごく充実していて、案内もなぜか英語と日本語になっていて、また乗り継ぎがあってもここの中だけですごしやすそうな感じでした。
次に行く機会はほとんどないであろう場所だけに、今回だけは楽しめた乗り継ぎ旅行でありました。