2013/03/06

TED2013: Speaker's Book

TED2013のメインステージには約70名のスピーカーが登壇することになっていて、プロフィールは全てオンラインにて確認することができます。

それとは別に参加者には、スピーカーのプロフィールを紹介したブックレットが配られます。バインダー式でファイルは麻のような手触り。開くと左にプロフィールやメッセージや注目ポイントがまとまっていて、右側の空欄にはメモが書き込めるようになっています。これが、とても便利でした。

とはいっても、そこはさすがTED。スピーカーの順番は予定通りではないですし、ブックレットにもオンラインにもどこにも情報のない人がどんどん登壇してきます。そのメモやプロフィールを調べるのはかなり大変なのですが、それこそは会場に参加した人たちの楽しみの一つなのかもしれません。



2013/03/03

TED2013 LongBeach取材が終わりました。

2月25日の早朝から5日間。怒濤のような「TED2013」取材がとうとう終わってしまいました。

 予想以上に会場が広いとはいえ、5日間(TEDのメインセッションが行なわれたのは約3日半)も毎日同じ場所に通っていると顔見知りもけっこうできるもの。古くからの知り合いが偶然にもスタッフで参加していたり。おかげでいろいろアドバイスしてもらえたのも幸運でした。

プログラムは中味は毎日変わるもののパターンが決まっていて、まずは朝8時半からセッション開始。中休みのあとにもう1セッション。長めのランチタイムで交流を楽しんだら、2時頃から午後のセッションへ。さらに中休みをはさんでからその日最後のセッションがあって、終了は午後6:45という、毎日がその繰り返し。さらに、1日の終わりには毎晩何かしらのディナーイベントやパーティーがあって、日付を超えるまで交流が続く…という、かなりタフな内容になっております。

寝不足も含め、こんなハードなサイクルとTEDの空気にようやくカラダと脳になじんできた頃になって、プログラムが終了するわけですから、中毒症状のごとく毎年参加したくなる気持ちがよくわかりました。話を聞いた参加者のほとんどが3〜4回は来ているといい、中にはバルセロナで開催中のMobile World Congressを後半抜け出して飛んできた、という参加者もいました。

参加したくなる理由のひとつは、会場となった「Long Beach Performing Arts Center」の空間そのものにもあるのやもしれません。白いシートに遮られた入口で厳しいセキュリティチェックを受けた後、中に入るとそこがいかにもTEDというホスピタリティの高い演出にあふれているのです。全体的に白を基調としながら、シンプルで機能的。それでいて花や緑も飾られていて、リラックスした雰囲気の中で参加者同士がコミュニケーションを楽しめるようになっています。ファシリティ、フードにアメニティ、そして展示コーナーの数々。全てが細かいところまで演出が行き届いているわけです。

建物もそれなりに古いものの、それがかえって味わいがありましたね。地図を見るだけではそれほど広いとは思わなかったのですが、地上から5階までの各フロアそれぞれにいろいろな演出がなされていて、それぞれをじっくり回ってみようと思うと全く時間が足りないほど。さらにアウトドアスペースも合わせるとかなり広々としていて、ざっと見て回るぐらいが精一杯でありました。

周囲も海沿いのリゾート地という雰囲気で、セッションが終わって日が暮れた後でも歩いてホテルに帰れるという安全なエリア。街全体がきれいで周囲にはオシャレなカフェやお店もあって、大都市Los Angelesの近くながらとても同じアメリカとは思えないほど、まるで映画のロケ地のような場所でした。

水族館でのウェルカムパーティやスピーカーと直接話ができるレストランディナー、最終日は海沿いのピクニックエリアでアウトドアランチを堪能して、市街へサイクリングに出かけるなどなど、ロケーションを活かしたプログラムも山盛り。頭だけでなくカラダ全体を使おうというところもTEDらしさを感じたところでありました。

日本ではNHKのスーパープレゼンテーションさんのおかげでようやく知名度が上がってきたTEDですが、その全体の雰囲気はというとなかなかまだ知られていないところ。今回はそうした細かい取材もたくさんこなしてきましたので、追ってこちらでご紹介できればと思っております。

TED2013