2013/03/19

行く末が気になるとあるジャーナリストのおはなし

2012年春から月刊Journalismという雑誌に3ヶ月に1回のペースで連載記事を書かせていただいているのですが、ありがたいことに今年も連載が継続されるということが決まったとの連絡をいただきました。

今月末が次の締めきりだということもアリ、次の連載で何を書こうか、そういえば昨年は何をネタに書いたのか振り返っていた時に、偶然にも2回目の記事のテーマとしてとりあげさせていただいたパブリックアクセス「8bit News」のメンバーの1人である堀潤さんが、NHKに退職届を出したという話が飛び込んできて驚いています。

そもそも堀さんと初めてお会いしたのは、頓智ドットがリリースした新サービス「tab」の紹介イベント会場でのこと。ニュース9で日本全国の現場を飛び回っている姿を見て「これこそジャーナリストの仕事」と注目していた人物だったこともあり、声をかけさせていただいたのがきっかけでした。なにゆえデジタル系サービスのイベントに? とたずねたところ、ネットを利用した新しいメディアがこれから登場するのではと思い、勉強のために参加したということだったのですが、その後、宇野常弘さんと一緒に「8bit News」を立ち上げられたという話を聞き、その経緯を記事にさせていただいたのでした。

正直なところ、パブリックアクセスのプラットフォームとしての役割を果たそうとしているところや、本人確認のためにFacebookを活用したり、スマホに必ず入っているYouTubeのアプリで投稿できるといった仕組みのところに興味があって記事にしたのですが、掲載された時にはなぜかタイトルに堀さんの名前があってびっくり。即座にお詫びの連絡をしたというのは言うまでもありません。

そんな経緯もあって、先月、TED 2013の取材でLos Angelesに行った時にUCLAでお会いする予定だったのですが、前日になって取材で知恵熱がでたのか体調を崩してしまい、予定は残念ながらキャンセルに。その時に在学されていたUCLA International InstituteのTerasaki Center では、東日本大震災以降の日本のメディアの動きも研究課題のひとつとして取り上げられていて、その成果として制作された映画「METAMORPHOSIS 変身」も拝見したかったのですが、残念ながらそれもかないませんでした。

それにしても、泣く泣く予定キャンセルの連絡をした時は、3月15日には帰国してNHKの仕事も始まるということだったのですが、帰国からたった3日目でなぜ退職届を出すことになってしまったのか。勝手な推測はいくらでもできるところではありますが、こうい時こそご本人から話をされる時を静かに待ちたいと思います。
 

・参考記事
朝日新聞デジタル:NHK・堀潤アナウンサーが参加 新たな市民ジャーナリズム「8ビット」