2012/02/10

モリサワの「TypeSquare」は年内無料でスタート

デジタルフォントではおなじみのモリサワがいよいよクラウドフォント「TypeSquare」のサービスを開始します。

クラウドフォントとは、ユーザーがウェブを閲覧する際に表示されるフォントを持っていなくても表示できるようにするというもの。クリエイターにとっては様々な書体が使える、魅力的なデザインが可能になる、というわけです。かなフォント(漢字なし)も含めると約150種類使えるということでした。
 して、TypeSquareは2月22日からサービス開始なのだそうですが、オープン記念で年内いっぱいは無料で使えるそうです。その期間を過ぎたらどうなるの? という質問については今年12月開始予定の有料会員に登録すれば、その後もプランに応じて利用できるそうです。価格設定は入会金10500円+ページビューに応じたもので、一番安い120万PV/年で16800円とのこと。3ヶ月、6ヶ月で使える短期プランもありまして、こちらは「キャンペーンなどで目立つデザインをしたい時」のニーズを想定しているそうです。

にしても、ウェブという継続的なメディアに年間契約って? という違和感があるのも確か。そこまでお金をかけてフォントにこだわるクライアント(デザイナーではなく)がいるのか疑問が大きく残るところではあります。さらにPVで価格設定されているというあたり、思わぬ数のビューがあったらどうなるの? というところも気になります。

時間切れで聞けなかったのですが、ブラウザで本を縦書き読み、なんてあたりにニーズがありそうなのですが、そうしたあたりは想定しているのかどうか。電子書籍にもクラウドフォントのニーズはありそうなのですが、このあたりは仕組みのところがまだ勉強不足なので、機会があれば情報収集&取材をしたいと思っております。



モリサワ「TypeSquare」