今日は日付が変わった瞬間からやたらとニュースが飛び込んできて、ああ、そういう日だったとようやく気が付いたわけですが、朝に見てたら、今日からいろいろ始まる日だからニュースが多くても当たり前だよね、とスルーしていたやもしれません。
というわけで、今日は日頃の情報リテラシー度を試される一日ではありますが、今朝の<a href="http://www.nhk.or.jp/worldwave/">ワールドWaveモーニング</a>でも判断に困るようなニュースがとりあげられていて、「もしかしてわざと?」などとうがった見方をしてしまいそうです。
そのニュースとは「パラシュートでどこでも教会」。
ロシアの教会がどこでも教会を設置するため、牧師にパラシュート降下訓練並びに教会設置訓練を行っているとのニュースでありました。調べてみると案そのものは去年の3月にはあったそうで、その時は装甲車を教会に見立てていたのですが、今回は空気で膨らむ簡易型教会も制作。ロシア国営放送のレポート映像では雪原に降下した牧師らが、同じく投下された機材をもとに、教会をあっという間に設置し、最後に着替えてお祈りをするまでを紹介しておりました。投下から設置までは約1時間とのこと。過去のニュースをみると「Mobile Church」とかありますが、どんどん進化して現在は拡げると勝手に空気が入って膨らむというタイプになっておりました。
このパッケージ、冗談ではなく世界中に広まるやもしれません。
2013/04/01
2013/03/25
今年も六本木アートナイトに行ってきました(つづき)
ということで、六本木アートナイトのつづきはミッドタウン編にて。
六本木ミッドタウンではNHKで放送中の「デザインあ」とタイアップしたイベントがメインで、ビルのど真ん中にも造形作家の関口光太郎氏によるオブジェが展示されるとか、大プッシュ状態でありました。グッドデザイン賞事務所のあるデザインハブでは、「テクネ 映像の教室」展を21時までやってたり。敷地内にある21_21 DESIGN SIGHTの デザインあ展も24時までオープンしてたり。
実は“PechaKucha × デザインあ展”をみんなで見に行こうとしてたのですが、こちらはスタート前だというのに会場の外に長蛇の列がでてきていてびっくり。新規入場者も半券を持ってて再入場するという人も、一緒に列に並ばなくてはいけないという状況で、しかもほとんど列は動かず。結局、こちらは残念ながら入場を諦めることにいたしました。
さて、その他はといえば、中庭エリアで船をテーマにした展示物がいくつか。うち一つは船に乗ったクマがバルーンアートをするというものだったのですが、このクマがまったくかわいくなくて、無表情なのがシュールでしたね。声や音を拡大する船もあったり、こちらも参加系のアートが中心という感じでありました。
ビルの中では、ことばのアーティスト・イチハラヒロコ氏によるコピーがあちこちにあって、みなさん写真をがんがん撮ってました。去年の巨大コケシのオブジェのようなインパクトはなかった変わりに注目を集めていたのが、フランス発のパフォーマンス「ブランシュ・ネージュ」によるインスタレーション。いわば、アートによるお芝居という感じで、白雪姫があちこちで何かしらのパフォーマンスをしておりました。目の前にいた白雪姫は機関銃を抱えて、足下が軍靴だったのですが、観客の中に溶け込んでて最初はそういうお客さんだと思ってしまったぐらいでした。
にしても、ミッドタウンもとんでもない人数のお客さんで、どのパフォーマンスもちゃんと見られない状態でありました。今年はTEDxTokyoなどで一緒にいろいろがんばっているメンバーと会場を回ったのですが、移動するだけでぐったりしてしまって、ちゃんと作品が楽しめたかどうかという感じ。本当に楽しくなるのは深夜を超えてからだということなので、最後まで残ってたメンバーに機会があれば感想を聞いてみたいと思っております。
いろいろありましたが、みんなでわいわい六本木の春のお祭りを楽しむにはとてもよいイベントなので、来年もぜひとも参加してみたいところであります。
六本木アートナイト 2013
六本木ミッドタウンではNHKで放送中の「デザインあ」とタイアップしたイベントがメインで、ビルのど真ん中にも造形作家の関口光太郎氏によるオブジェが展示されるとか、大プッシュ状態でありました。グッドデザイン賞事務所のあるデザインハブでは、「テクネ 映像の教室」展を21時までやってたり。敷地内にある21_21 DESIGN SIGHTの デザインあ展も24時までオープンしてたり。
実は“PechaKucha × デザインあ展”をみんなで見に行こうとしてたのですが、こちらはスタート前だというのに会場の外に長蛇の列がでてきていてびっくり。新規入場者も半券を持ってて再入場するという人も、一緒に列に並ばなくてはいけないという状況で、しかもほとんど列は動かず。結局、こちらは残念ながら入場を諦めることにいたしました。
さて、その他はといえば、中庭エリアで船をテーマにした展示物がいくつか。うち一つは船に乗ったクマがバルーンアートをするというものだったのですが、このクマがまったくかわいくなくて、無表情なのがシュールでしたね。声や音を拡大する船もあったり、こちらも参加系のアートが中心という感じでありました。
ビルの中では、ことばのアーティスト・イチハラヒロコ氏によるコピーがあちこちにあって、みなさん写真をがんがん撮ってました。去年の巨大コケシのオブジェのようなインパクトはなかった変わりに注目を集めていたのが、フランス発のパフォーマンス「ブランシュ・ネージュ」によるインスタレーション。いわば、アートによるお芝居という感じで、白雪姫があちこちで何かしらのパフォーマンスをしておりました。目の前にいた白雪姫は機関銃を抱えて、足下が軍靴だったのですが、観客の中に溶け込んでて最初はそういうお客さんだと思ってしまったぐらいでした。
にしても、ミッドタウンもとんでもない人数のお客さんで、どのパフォーマンスもちゃんと見られない状態でありました。今年はTEDxTokyoなどで一緒にいろいろがんばっているメンバーと会場を回ったのですが、移動するだけでぐったりしてしまって、ちゃんと作品が楽しめたかどうかという感じ。本当に楽しくなるのは深夜を超えてからだということなので、最後まで残ってたメンバーに機会があれば感想を聞いてみたいと思っております。
いろいろありましたが、みんなでわいわい六本木の春のお祭りを楽しむにはとてもよいイベントなので、来年もぜひとも参加してみたいところであります。
六本木アートナイト 2013
2013/03/24
今年も六本木アートナイトに行ってきました。
今年も六本木エリアを舞台にしたアートイベント「六本木アートナイト」が開催されました。日没から日が沈むまでの時間帯、ミッドタウンとヒルズ会場を中心にぐるりと回ってきたので、そこで見つけた作品をご紹介。
イベントそのものは3月23日の午前中から始まっているのですが、メインとなるオープニングは六本木ヒルズのアリーナで17:30から開始。主催者からのあいさつのあと、参加アーティストがステージで次々とあいさつするというスタイルで、昨年はえらく時間がかかっていたのですが、今年はさくさくと進行していて、それでかえって会場はもりあがっておりました。
そして、オープニングアクトは今回のテーマになっている船をモチーフにした「出港」というパフォーマンス。 Open Reel Ensemble × off-Nibrolによる音楽と言葉とダンスと映像のコラボ。開催ギリギリにアリーナに着いたのでちょうど舞台の裏からパフォーマンスを見たのですが、Open Reel Ensemble は伴奏に徹していたせいかいつもの迫力はなく、off-Nibrolも人数の少ない『維新派』みたいな感じで個人的には消化不良な感じ。いや、こちらは正面からちゃんと見ればもっとよかったのかもしれません。会場はかなり盛り上がっていたので。
最後は一晩中六本木の町を走り回る船を送り出すアクトでしめくくられたのですが、そこでOpen Reel のメンバーがからんでいて、出港テープにリールテープが混じっていたのがわかったのは、裏から見ていたおかげか。日比野克彦氏による高さ8mのガラスの灯台灯モニュメントでは、アクトに合わせて火花が飛び散ったりしていて、それが東日本大震災で被災した陸前高田の塩害杉をつかった炭で灯されたもので、「六本木アートナイト2013」のシンボルというのもストーリーとしてはおもしろかったです。
アリーナはその後もパフォーマンスやトークショウが行なわれていたのですが、とにかく人が多くて見られる状況でなかったのが残念でしたね。ヒルズのビルの中での展示もかなり人が多くて、しかも参加型のものが多かったので、ほとんどながめるだけしかできない状態でした。ということで、写真にてご紹介。
こちらは、五十嵐靖晃《そらあみ ─六本木─》という作品。ビルの吹き抜け空間を使ったアートで、見えているのはカラフルな漁網。会場では浅草や三宅島、釜石の作品が展示されていたのですが、さらに六本木バージョンがあって、実際に編むのに参加できるようになっておりました。
FUNEプロジェクトこと「六本木造船所」は、段ボールの船をみんなで造るという参加系アート。子供がいっぱいいて、夜になるとどんどん大人が増えてたのがおもしろかったですね。デザインが日比野っぽいとおもったら、やっぱり監修は日比野克彦氏ということでした。
ビルの入口にあった山本高之氏の「どうぶつたちの一週間」という作品? いや映像?? 子どもたちが動物園で調子外れに歌を歌い続ける映像が流れているだけなのですが、これが一番人が集まってましたね。映像を見てる人のほとんどが顔にうっすら笑みを浮かべてぼーっと見入ってる光景に「この映像、なんかサブリミナルはいってんじゃね?」という声も。映像よりも見ている人も含めた光景がおもしろかったです。
個人的に一番楽しみにしていた大巻伸嗣氏による「Liminal Air Space-Time/Wave」は、強風のため長らく中断されていたのですが、日付が変わる直前になって公開されて、実際に見ることができたのは一番よ かったですね。ただ布が動くというそれだけなのですが、ヒルズの中庭という場所と空間が絶妙だった。こちらはどこかいろいろな場所でも見たい作品でありました。
毛利庭園では池に浮かぶ灯台やドーム型のバイオフォトンもあってお散歩しながらいろいろ楽しめるのがよかったですが、そのまわりの桜がきれいすぎて圧倒されておりました。
他にもヒルズエリアでは、毎回おなじみのサントリー響のテイスティングコーナーでの幻想的な演出や、iPhone付きのヘルメットをかぶったパフォーマーが会場を歩きながら一緒に歌ったりするところをバーチャルボードに映し出したりするとかもありました。六本木通りに面したところにも船関連の展示物がいろいろあったり。オマケは会場に突然登場したナイトライダー。こちらはカフェの展示物なので、アートナイト以外でも見られるかもしれません。
というあたりでミッドタウンエリアでもいろいろ見てきましたが、その続きはこのあとにて。
六本木アートナイト 2013
※アクセス集中でサイトがほとんど表示できなかったり、スケジュールとかがわかりにくかったのが残念。ガイド本にあったタイムテーブルだけでも公開していただきたかったです。
イベントそのものは3月23日の午前中から始まっているのですが、メインとなるオープニングは六本木ヒルズのアリーナで17:30から開始。主催者からのあいさつのあと、参加アーティストがステージで次々とあいさつするというスタイルで、昨年はえらく時間がかかっていたのですが、今年はさくさくと進行していて、それでかえって会場はもりあがっておりました。
そして、オープニングアクトは今回のテーマになっている船をモチーフにした「出港」というパフォーマンス。 Open Reel Ensemble × off-Nibrolによる音楽と言葉とダンスと映像のコラボ。開催ギリギリにアリーナに着いたのでちょうど舞台の裏からパフォーマンスを見たのですが、Open Reel Ensemble は伴奏に徹していたせいかいつもの迫力はなく、off-Nibrolも人数の少ない『維新派』みたいな感じで個人的には消化不良な感じ。いや、こちらは正面からちゃんと見ればもっとよかったのかもしれません。会場はかなり盛り上がっていたので。
最後は一晩中六本木の町を走り回る船を送り出すアクトでしめくくられたのですが、そこでOpen Reel のメンバーがからんでいて、出港テープにリールテープが混じっていたのがわかったのは、裏から見ていたおかげか。日比野克彦氏による高さ8mのガラスの灯台灯モニュメントでは、アクトに合わせて火花が飛び散ったりしていて、それが東日本大震災で被災した陸前高田の塩害杉をつかった炭で灯されたもので、「六本木アートナイト2013」のシンボルというのもストーリーとしてはおもしろかったです。
アリーナはその後もパフォーマンスやトークショウが行なわれていたのですが、とにかく人が多くて見られる状況でなかったのが残念でしたね。ヒルズのビルの中での展示もかなり人が多くて、しかも参加型のものが多かったので、ほとんどながめるだけしかできない状態でした。ということで、写真にてご紹介。
こちらは、五十嵐靖晃《そらあみ ─六本木─》という作品。ビルの吹き抜け空間を使ったアートで、見えているのはカラフルな漁網。会場では浅草や三宅島、釜石の作品が展示されていたのですが、さらに六本木バージョンがあって、実際に編むのに参加できるようになっておりました。
FUNEプロジェクトこと「六本木造船所」は、段ボールの船をみんなで造るという参加系アート。子供がいっぱいいて、夜になるとどんどん大人が増えてたのがおもしろかったですね。デザインが日比野っぽいとおもったら、やっぱり監修は日比野克彦氏ということでした。
ビルの入口にあった山本高之氏の「どうぶつたちの一週間」という作品? いや映像?? 子どもたちが動物園で調子外れに歌を歌い続ける映像が流れているだけなのですが、これが一番人が集まってましたね。映像を見てる人のほとんどが顔にうっすら笑みを浮かべてぼーっと見入ってる光景に「この映像、なんかサブリミナルはいってんじゃね?」という声も。映像よりも見ている人も含めた光景がおもしろかったです。
個人的に一番楽しみにしていた大巻伸嗣氏による「Liminal Air Space-Time/Wave」は、強風のため長らく中断されていたのですが、日付が変わる直前になって公開されて、実際に見ることができたのは一番よ かったですね。ただ布が動くというそれだけなのですが、ヒルズの中庭という場所と空間が絶妙だった。こちらはどこかいろいろな場所でも見たい作品でありました。
毛利庭園では池に浮かぶ灯台やドーム型のバイオフォトンもあってお散歩しながらいろいろ楽しめるのがよかったですが、そのまわりの桜がきれいすぎて圧倒されておりました。
他にもヒルズエリアでは、毎回おなじみのサントリー響のテイスティングコーナーでの幻想的な演出や、iPhone付きのヘルメットをかぶったパフォーマーが会場を歩きながら一緒に歌ったりするところをバーチャルボードに映し出したりするとかもありました。六本木通りに面したところにも船関連の展示物がいろいろあったり。オマケは会場に突然登場したナイトライダー。こちらはカフェの展示物なので、アートナイト以外でも見られるかもしれません。
というあたりでミッドタウンエリアでもいろいろ見てきましたが、その続きはこのあとにて。
六本木アートナイト 2013
※アクセス集中でサイトがほとんど表示できなかったり、スケジュールとかがわかりにくかったのが残念。ガイド本にあったタイムテーブルだけでも公開していただきたかったです。
2013/03/19
行く末が気になるとあるジャーナリストのおはなし
2012年春から月刊Journalismという雑誌に3ヶ月に1回のペースで連載記事を書かせていただいているのですが、ありがたいことに今年も連載が継続されるということが決まったとの連絡をいただきました。
今月末が次の締めきりだということもアリ、次の連載で何を書こうか、そういえば昨年は何をネタに書いたのか振り返っていた時に、偶然にも2回目の記事のテーマとしてとりあげさせていただいたパブリックアクセス「8bit News」のメンバーの1人である堀潤さんが、NHKに退職届を出したという話が飛び込んできて驚いています。
そもそも堀さんと初めてお会いしたのは、頓智ドットがリリースした新サービス「tab」の紹介イベント会場でのこと。ニュース9で日本全国の現場を飛び回っている姿を見て「これこそジャーナリストの仕事」と注目していた人物だったこともあり、声をかけさせていただいたのがきっかけでした。なにゆえデジタル系サービスのイベントに? とたずねたところ、ネットを利用した新しいメディアがこれから登場するのではと思い、勉強のために参加したということだったのですが、その後、宇野常弘さんと一緒に「8bit News」を立ち上げられたという話を聞き、その経緯を記事にさせていただいたのでした。
正直なところ、パブリックアクセスのプラットフォームとしての役割を果たそうとしているところや、本人確認のためにFacebookを活用したり、スマホに必ず入っているYouTubeのアプリで投稿できるといった仕組みのところに興味があって記事にしたのですが、掲載された時にはなぜかタイトルに堀さんの名前があってびっくり。即座にお詫びの連絡をしたというのは言うまでもありません。
そんな経緯もあって、先月、TED 2013の取材でLos Angelesに行った時にUCLAでお会いする予定だったのですが、前日になって取材で知恵熱がでたのか体調を崩してしまい、予定は残念ながらキャンセルに。その時に在学されていたUCLA International InstituteのTerasaki Center では、東日本大震災以降の日本のメディアの動きも研究課題のひとつとして取り上げられていて、その成果として制作された映画「METAMORPHOSIS 変身」も拝見したかったのですが、残念ながらそれもかないませんでした。
それにしても、泣く泣く予定キャンセルの連絡をした時は、3月15日には帰国してNHKの仕事も始まるということだったのですが、帰国からたった3日目でなぜ退職届を出すことになってしまったのか。勝手な推測はいくらでもできるところではありますが、こうい時こそご本人から話をされる時を静かに待ちたいと思います。
・参考記事
朝日新聞デジタル:NHK・堀潤アナウンサーが参加 新たな市民ジャーナリズム「8ビット」
今月末が次の締めきりだということもアリ、次の連載で何を書こうか、そういえば昨年は何をネタに書いたのか振り返っていた時に、偶然にも2回目の記事のテーマとしてとりあげさせていただいたパブリックアクセス「8bit News」のメンバーの1人である堀潤さんが、NHKに退職届を出したという話が飛び込んできて驚いています。
そもそも堀さんと初めてお会いしたのは、頓智ドットがリリースした新サービス「tab」の紹介イベント会場でのこと。ニュース9で日本全国の現場を飛び回っている姿を見て「これこそジャーナリストの仕事」と注目していた人物だったこともあり、声をかけさせていただいたのがきっかけでした。なにゆえデジタル系サービスのイベントに? とたずねたところ、ネットを利用した新しいメディアがこれから登場するのではと思い、勉強のために参加したということだったのですが、その後、宇野常弘さんと一緒に「8bit News」を立ち上げられたという話を聞き、その経緯を記事にさせていただいたのでした。
正直なところ、パブリックアクセスのプラットフォームとしての役割を果たそうとしているところや、本人確認のためにFacebookを活用したり、スマホに必ず入っているYouTubeのアプリで投稿できるといった仕組みのところに興味があって記事にしたのですが、掲載された時にはなぜかタイトルに堀さんの名前があってびっくり。即座にお詫びの連絡をしたというのは言うまでもありません。
そんな経緯もあって、先月、TED 2013の取材でLos Angelesに行った時にUCLAでお会いする予定だったのですが、前日になって取材で知恵熱がでたのか体調を崩してしまい、予定は残念ながらキャンセルに。その時に在学されていたUCLA International InstituteのTerasaki Center では、東日本大震災以降の日本のメディアの動きも研究課題のひとつとして取り上げられていて、その成果として制作された映画「METAMORPHOSIS 変身」も拝見したかったのですが、残念ながらそれもかないませんでした。
それにしても、泣く泣く予定キャンセルの連絡をした時は、3月15日には帰国してNHKの仕事も始まるということだったのですが、帰国からたった3日目でなぜ退職届を出すことになってしまったのか。勝手な推測はいくらでもできるところではありますが、こうい時こそご本人から話をされる時を静かに待ちたいと思います。
・参考記事
朝日新聞デジタル:NHK・堀潤アナウンサーが参加 新たな市民ジャーナリズム「8ビット」
2013/03/12
記事: 注目の社会起業家8組が語る「成功」の定義 WIRED jp
今年1月にWIRED jpの依頼で取材をさせていただいた「Unreasonable at Sea」のメンバーへのインタビュー記事がネットでも公開されました。
イベントについては「世界を船でめぐる社会起業家たちの挑戦」でも紹介しましたが、本当に面白いアイデアの試みで、どのような結果が待っているのか今でも気になっています。
インタビューを担当させていただいたのは、2,5,6,7pの4名ですが、起業家とはいいつつもシャイで控えめな人も多く、でもそれだけに信念は誰にも負けない、という気持ちが伝わってきて、短いながらもとても素晴らしい話をお聞きすることができました。ちなみに、インタビュー部分はウェブ版のみのオリジナルコンテンツです。
それよりも何よりも写真を担当していただいたフォトジャーナリストの佐々木康さんの写真の素晴らしさです。彼らの意思や思いが写真からあふれてくる。この写真だけでも十分な完成度の記事になっているといえるでしょう。(佐々木さんはNY Timesでも活躍されるほどのフォトジャーナリストで、3.11 Tsunami Photo Project にも参加されているそうですが、そこでも素晴らしい写真を発表されています。現在は支援が滞っているとのことですので、興味のある方はぜひ支援をお願いします。)
「Unreasonable at Sea」のメンバーとはなぜか縁があって、先日取材した「TED 2013」でも支援者の1人であるDnamielle Diblerさんと知人が偶然にも知り合いで話が盛り上がったりしたのですが、やはり社会起業家を支援するというのはこれから大きなトレンドになるのは間違いないといえます。
彼らは来月いよいよ最終港にたどりつくわけですが、その時にどう変わっているのかが楽しみなところ。もしかしたらその話はTEDで紹介されるかもしれません。
ということで、まずは旅立ったばかりの彼らの表情をぜひ雑誌版でもお楽しみください。
WIRED Vol.7 「未来の会社 これからの『働く』を考える」
彼らは来月いよいよ最終港にたどりつくわけですが、その時にどう変わっているのかが楽しみなところ。もしかしたらその話はTEDで紹介されるかもしれません。
ということで、まずは旅立ったばかりの彼らの表情をぜひ雑誌版でもお楽しみください。
WIRED Vol.7 「未来の会社 これからの『働く』を考える」
2013/03/06
TED2013: Speaker's Book
TED2013のメインステージには約70名のスピーカーが登壇することになっていて、プロフィールは全てオンラインにて確認することができます。
それとは別に参加者には、スピーカーのプロフィールを紹介したブックレットが配られます。バインダー式でファイルは麻のような手触り。開くと左にプロフィールやメッセージや注目ポイントがまとまっていて、右側の空欄にはメモが書き込めるようになっています。これが、とても便利でした。
とはいっても、そこはさすがTED。スピーカーの順番は予定通りではないですし、ブックレットにもオンラインにもどこにも情報のない人がどんどん登壇してきます。そのメモやプロフィールを調べるのはかなり大変なのですが、それこそは会場に参加した人たちの楽しみの一つなのかもしれません。
それとは別に参加者には、スピーカーのプロフィールを紹介したブックレットが配られます。バインダー式でファイルは麻のような手触り。開くと左にプロフィールやメッセージや注目ポイントがまとまっていて、右側の空欄にはメモが書き込めるようになっています。これが、とても便利でした。
とはいっても、そこはさすがTED。スピーカーの順番は予定通りではないですし、ブックレットにもオンラインにもどこにも情報のない人がどんどん登壇してきます。そのメモやプロフィールを調べるのはかなり大変なのですが、それこそは会場に参加した人たちの楽しみの一つなのかもしれません。
2013/03/03
TED2013 LongBeach取材が終わりました。
2月25日の早朝から5日間。怒濤のような「TED2013」取材がとうとう終わってしまいました。
予想以上に会場が広いとはいえ、5日間(TEDのメインセッションが行なわれたのは約3日半)も毎日同じ場所に通っていると顔見知りもけっこうできるもの。古くからの知り合いが偶然にもスタッフで参加していたり。おかげでいろいろアドバイスしてもらえたのも幸運でした。
プログラムは中味は毎日変わるもののパターンが決まっていて、まずは朝8時半からセッション開始。中休みのあとにもう1セッション。長めのランチタイムで交流を楽しんだら、2時頃から午後のセッションへ。さらに中休みをはさんでからその日最後のセッションがあって、終了は午後6:45という、毎日がその繰り返し。さらに、1日の終わりには毎晩何かしらのディナーイベントやパーティーがあって、日付を超えるまで交流が続く…という、かなりタフな内容になっております。
寝不足も含め、こんなハードなサイクルとTEDの空気にようやくカラダと脳になじんできた頃になって、プログラムが終了するわけですから、中毒症状のごとく毎年参加したくなる気持ちがよくわかりました。話を聞いた参加者のほとんどが3〜4回は来ているといい、中にはバルセロナで開催中のMobile World Congressを後半抜け出して飛んできた、という参加者もいました。
参加したくなる理由のひとつは、会場となった「Long Beach Performing Arts Center」の空間そのものにもあるのやもしれません。白いシートに遮られた入口で厳しいセキュリティチェックを受けた後、中に入るとそこがいかにもTEDというホスピタリティの高い演出にあふれているのです。全体的に白を基調としながら、シンプルで機能的。それでいて花や緑も飾られていて、リラックスした雰囲気の中で参加者同士がコミュニケーションを楽しめるようになっています。ファシリティ、フードにアメニティ、そして展示コーナーの数々。全てが細かいところまで演出が行き届いているわけです。
建物もそれなりに古いものの、それがかえって味わいがありましたね。地図を見るだけではそれほど広いとは思わなかったのですが、地上から5階までの各フロアそれぞれにいろいろな演出がなされていて、それぞれをじっくり回ってみようと思うと全く時間が足りないほど。さらにアウトドアスペースも合わせるとかなり広々としていて、ざっと見て回るぐらいが精一杯でありました。
周囲も海沿いのリゾート地という雰囲気で、セッションが終わって日が暮れた後でも歩いてホテルに帰れるという安全なエリア。街全体がきれいで周囲にはオシャレなカフェやお店もあって、大都市Los Angelesの近くながらとても同じアメリカとは思えないほど、まるで映画のロケ地のような場所でした。
水族館でのウェルカムパーティやスピーカーと直接話ができるレストランディナー、最終日は海沿いのピクニックエリアでアウトドアランチを堪能して、市街へサイクリングに出かけるなどなど、ロケーションを活かしたプログラムも山盛り。頭だけでなくカラダ全体を使おうというところもTEDらしさを感じたところでありました。
日本ではNHKのスーパープレゼンテーションさんのおかげでようやく知名度が上がってきたTEDですが、その全体の雰囲気はというとなかなかまだ知られていないところ。今回はそうした細かい取材もたくさんこなしてきましたので、追ってこちらでご紹介できればと思っております。
TED2013
予想以上に会場が広いとはいえ、5日間(TEDのメインセッションが行なわれたのは約3日半)も毎日同じ場所に通っていると顔見知りもけっこうできるもの。古くからの知り合いが偶然にもスタッフで参加していたり。おかげでいろいろアドバイスしてもらえたのも幸運でした。
プログラムは中味は毎日変わるもののパターンが決まっていて、まずは朝8時半からセッション開始。中休みのあとにもう1セッション。長めのランチタイムで交流を楽しんだら、2時頃から午後のセッションへ。さらに中休みをはさんでからその日最後のセッションがあって、終了は午後6:45という、毎日がその繰り返し。さらに、1日の終わりには毎晩何かしらのディナーイベントやパーティーがあって、日付を超えるまで交流が続く…という、かなりタフな内容になっております。
寝不足も含め、こんなハードなサイクルとTEDの空気にようやくカラダと脳になじんできた頃になって、プログラムが終了するわけですから、中毒症状のごとく毎年参加したくなる気持ちがよくわかりました。話を聞いた参加者のほとんどが3〜4回は来ているといい、中にはバルセロナで開催中のMobile World Congressを後半抜け出して飛んできた、という参加者もいました。
参加したくなる理由のひとつは、会場となった「Long Beach Performing Arts Center」の空間そのものにもあるのやもしれません。白いシートに遮られた入口で厳しいセキュリティチェックを受けた後、中に入るとそこがいかにもTEDというホスピタリティの高い演出にあふれているのです。全体的に白を基調としながら、シンプルで機能的。それでいて花や緑も飾られていて、リラックスした雰囲気の中で参加者同士がコミュニケーションを楽しめるようになっています。ファシリティ、フードにアメニティ、そして展示コーナーの数々。全てが細かいところまで演出が行き届いているわけです。
建物もそれなりに古いものの、それがかえって味わいがありましたね。地図を見るだけではそれほど広いとは思わなかったのですが、地上から5階までの各フロアそれぞれにいろいろな演出がなされていて、それぞれをじっくり回ってみようと思うと全く時間が足りないほど。さらにアウトドアスペースも合わせるとかなり広々としていて、ざっと見て回るぐらいが精一杯でありました。
周囲も海沿いのリゾート地という雰囲気で、セッションが終わって日が暮れた後でも歩いてホテルに帰れるという安全なエリア。街全体がきれいで周囲にはオシャレなカフェやお店もあって、大都市Los Angelesの近くながらとても同じアメリカとは思えないほど、まるで映画のロケ地のような場所でした。
日本ではNHKのスーパープレゼンテーションさんのおかげでようやく知名度が上がってきたTEDですが、その全体の雰囲気はというとなかなかまだ知られていないところ。今回はそうした細かい取材もたくさんこなしてきましたので、追ってこちらでご紹介できればと思っております。
TED2013
2013/02/21
モビリティを改革する日本のものづくりベンチャーたち
昨年頃からのMakersブームによって、世界中でものづくりベンチャーが激増中。彼らの資金&ファン獲得の場になっている、Kickstarter では次のAppleやSONYをめざす新しい製品たちが連日のようにサイトをにぎわせていたりします。
そして、日本ではモビリティをテーマにしたものづくりベンチャーが注目されていて、その中の1社である電動二輪バイクの開発メーカー「テラモーターズ」の徳重徹社長にインタビューをさせていただきました。
意外だったのは徳重社長は工学部出身であるものの、バイクやモビリティ、モーターや電機メーカーらとの接点はほとんどないということ。だからこそ新しい視点でモビリティ市場に切り込める、という発想はかなりユニークだと思いました。2年で日本のシェアトップになったとのことですが、さらにデザイン性のある製品を発売するということで、これからの動きに注目したいところです。
さて、日本のモビリティ系ものづくりベンチャーといえばもう一つ、 2011年12月の東京モーターショウでの展示を拝見してから注目していた、電動車椅子(最初は普通の車椅子にアタッチメントできるアシストシステムでした)を開発している「WHILL」さんにも期待していところ。今年(2013年)2月9日にラフォーレ原宿で開催された「Japan Night」のセミファイナルに進出する6社に選ばれ(テラモーターズさんは残念ながら今回は選ばれず)、3月5日にSan Franciscoで開催されるファイナルで、どのような反響があるのか楽しみなところです。
「Japan Night」のファイナルについては、ちょうど渡米時期と重なったということもあり、現地取材に行ってまいります。その模様については、TwitterやFacebook、また記事としても紹介するつもりですので、どうぞご期待ください。
「テラモーターズ」徳重徹社長のインタビュー(後編は後日公開)
Japan Nightセミファイナル会場にて公開されていたWHILLさん開発の電動車椅子。プロトタイプながらデザインは未来そのもの。操作性も押すだけなので、高齢者や障害者もラクラク操作できそう。こんなところからモビリティの未来は変わるのかもしれない。 |
2013/02/19
今ごろですがCESについて
今ごろですが、AppleCLIPさんでCESについてしゃべらせていただいた番組がアップロードされていますので、よろしければお聞きください。
今年はいつもに増して、本道のテレビやmobileとはあまり関係のない、ひたすら細かいところ、MakersやKickstarter、High-Technologyを中心に取材してましたので、ニュースで見たネタとはちょっとズレてるやもしれません。
そのあたりのネタについてはLifehackerさんにも前後編でご紹介いただいておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧いただければ幸いです。
AppleCLIP:
CLIP #122 CESで次を読む!!
今年はいつもに増して、本道のテレビやmobileとはあまり関係のない、ひたすら細かいところ、MakersやKickstarter、High-Technologyを中心に取材してましたので、ニュースで見たネタとはちょっとズレてるやもしれません。
そのあたりのネタについてはLifehackerさんにも前後編でご紹介いただいておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧いただければ幸いです。
AppleCLIP:
CLIP #122 CESで次を読む!!
Lifehacker:
今年は本展示以外のおまけイベントが楽しかったCES2013. |
2013/02/18
The YouTube Space Tokyo いよいよオープン
ということで、まずはWirelessWireNewsに掲載いただきました記事はこちら。
とにかく驚いたのはとても本格的なスタジオ施設だということ。こちらをパートナー登録などが必要とはいえ、すべて無料で使えるようにする、というあたりがGoogleのすごいところ。いや、逆に無料にしたほうが、利用者を制限しやすいといいますか。個人的にはオープンスペースだけ使わせてもらえれば十分といった感じですが。(笑
今年、2013年は何かとYouTubeさんとご縁があり、1月には本社へも取材に行って参りました。そちらでの取材記事並びにインタビューは、来月発売の雑誌にて掲載される予定で、現在鋭意執筆中であります。
さらに来週からふたたび渡米することになったので、せっかくだから昨年末できたばかりのLAのスタジオも取材したいと思っておりましたが、残念ながらこちらはスケジュールの調整がちょっと難しくなってきました。かも。でも、また、何か情報があればこちらで可能な限り公開できればと思っております。
YouTube本社の建物はGoogle本社とは離れたところにあって、サイズもかなりこじんまり。 |
2013/01/29
世界を船でめぐる社会起業家たちの挑戦
2013年1月27日、デジタルガレージ本社で開催された「Unreasonable Tokyo (アンリーズナブル トーキョー)」というイベントを取材してきました。
「Unreasonable at Sea」という世界から高い評価を集める11の社会起業家たちを乗せた船で世界14カ国を105日間で巡りながら、それぞれの停泊地で政府や投資家、ビジネスパートナーたちへプレゼンを行い、ビジネスチャンスや啓蒙をひろげるというプログラムがあって、最初の停泊地(正確にはハワイの次)である日本での最初のイベントが開催されるというので、そこに集まる起業家たちにインタビューするというのが目的でした。
その存在については、知人がその手伝いしているというのでたまたま知っていたのですが、それよりも株式会社ソーシャルカンパニーの市川裕康さんが「Unreasonable at Sea」と今回取材したイベントについて的確な紹介記事を書かれていていらっしゃるので、ぜひこちらをお読みください。
・グローバルな社会起業家育成インキュベーションプログラム「Unreasonable at Sea」日本寄港イベントが1/27 に開催!京都ワークショップも1/30に!
にしても、最初に話を聞いた時は正直、どうしてそんなプログラムが実現できるのか? というのが第一印象でした。11の社会起業家のほとんどがずでに何らかの実績をあげていて、自力で十分世界を回って要人にも会えるだろうし、メンターと呼ばれるアドバイザー(これが錚々たる面子)も今さら必要なのかと思っていたのです。けれども、彼らのプレゼンを直接聞いて、少し疑問が解けたように感じました。
たとえば、「One Earth Designs」は太陽のエネルギーを使った調理器「SolSource」を開発し、薪を使った調理で大事な時間を費やしたり、事故で亡くなったりしている女性を救うという活動ですが、すでに中国でそうしたニーズを求めているエリアで使われ、COOであるCatlin Powersさんらのパワフルな活動は各メディアでもとりあげられています。同じく太陽電池で使える補聴器を開発する「SOLAR EAR」もすでに実績はある程度あげているけれども、その活動をもう一歩、世界に拡げるためにはとてつもなく大きな力が必要になってきます。
つまり、すでに事業化を進め、ある程度の成功を収めているからこその問題点や壁があるのではないか。自分がよく取材するデジタル系のスタートアップは最初は華やかなデビューで注目度を集めても、その先がなかなか続かず、多くがビジネスモデルやマネタイズで問題があったりします。そうしたところを脱出する難しさもあるけれど、社会起業家にとっても『継続』という課題はまた別の視点から考える問題であり、そのためには船上でじっくり時間を使ってビジネスを見つめ直す機会が必要なのかもしれないと感じたのでした。
もう一つはこのプログラムを立ち上げたDaniel Epstainさんの魅力というのがあるやもしれません。彼は若干28歳ですが、すでに3つの会社を立ち上げ、2012年に30歳以下の30の起業家のうち最もインパクトのある人物として評されています。あのTEDフェローでもあり、複雑に絡み合った原題の社会問題を解決する活動に大きな使命感を感じていることがよくわかります。実際に話をしたDanielさんは明るくてチャーミングでとにかく前向き。でも、押しつけがましくなくて、とにかく人の話をじっくり聞いて答えてくれるという、大きな器と気さくさを同時に持ったとても素敵な人物でした。
彼はアメリカで「Unreasonable Institute」という社会起業家を育成するための合宿プロジェクトを成功させていますが、Unreasonable at Seaはいわばその航海版といったところ。参加しているメンバーもDanielさんと同じぐらい、とにかく若くてパワフルで社会に対する強い使命感を持っていて、そこにシンパシーというか、一緒に社会を変えていく力を得ようとしているのではないか。また、彼自身にとっても、世界の海を巡りながら次のゴールを目指すというのは、一つのチャレンジなのやもしれません。
惜しむらくはインタビューの時間の都合で8人のうち半分の起業家たちの話しか聞けなかったこと。けれども、一方で半分の起業家たちの声を直接聞けたのは、とても貴重な体験でありました。今回は、たまたま彼らのスタートに立ち合えたわけですが、次回はその終わりに何らかの話を聞く機会が持てれば、と思いました。
彼らのスケジュールはとても忙しくて、イベント翌日にはもう次の停泊地へと旅立ってしまったのですが、その港がなんと神戸。それにあわせて、1/30に同志社大学で「Unreasonable Kyoto "Design Thinking Workshop"」なるイベントが開催されことが急遽決まったそうです。ここは、彼らと直接話ができる貴重なチャンスなので、社会起業家はもとより、世界を変える人たちと直接話をしたい! という方々はぜひ参加されることをオススメいたします。
「Unreasonable at Sea」という世界から高い評価を集める11の社会起業家たちを乗せた船で世界14カ国を105日間で巡りながら、それぞれの停泊地で政府や投資家、ビジネスパートナーたちへプレゼンを行い、ビジネスチャンスや啓蒙をひろげるというプログラムがあって、最初の停泊地(正確にはハワイの次)である日本での最初のイベントが開催されるというので、そこに集まる起業家たちにインタビューするというのが目的でした。
その存在については、知人がその手伝いしているというのでたまたま知っていたのですが、それよりも株式会社ソーシャルカンパニーの市川裕康さんが「Unreasonable at Sea」と今回取材したイベントについて的確な紹介記事を書かれていていらっしゃるので、ぜひこちらをお読みください。
・グローバルな社会起業家育成インキュベーションプログラム「Unreasonable at Sea」日本寄港イベントが1/27 に開催!京都ワークショップも1/30に!
にしても、最初に話を聞いた時は正直、どうしてそんなプログラムが実現できるのか? というのが第一印象でした。11の社会起業家のほとんどがずでに何らかの実績をあげていて、自力で十分世界を回って要人にも会えるだろうし、メンターと呼ばれるアドバイザー(これが錚々たる面子)も今さら必要なのかと思っていたのです。けれども、彼らのプレゼンを直接聞いて、少し疑問が解けたように感じました。
たとえば、「One Earth Designs」は太陽のエネルギーを使った調理器「SolSource」を開発し、薪を使った調理で大事な時間を費やしたり、事故で亡くなったりしている女性を救うという活動ですが、すでに中国でそうしたニーズを求めているエリアで使われ、COOであるCatlin Powersさんらのパワフルな活動は各メディアでもとりあげられています。同じく太陽電池で使える補聴器を開発する「SOLAR EAR」もすでに実績はある程度あげているけれども、その活動をもう一歩、世界に拡げるためにはとてつもなく大きな力が必要になってきます。
つまり、すでに事業化を進め、ある程度の成功を収めているからこその問題点や壁があるのではないか。自分がよく取材するデジタル系のスタートアップは最初は華やかなデビューで注目度を集めても、その先がなかなか続かず、多くがビジネスモデルやマネタイズで問題があったりします。そうしたところを脱出する難しさもあるけれど、社会起業家にとっても『継続』という課題はまた別の視点から考える問題であり、そのためには船上でじっくり時間を使ってビジネスを見つめ直す機会が必要なのかもしれないと感じたのでした。
もう一つはこのプログラムを立ち上げたDaniel Epstainさんの魅力というのがあるやもしれません。彼は若干28歳ですが、すでに3つの会社を立ち上げ、2012年に30歳以下の30の起業家のうち最もインパクトのある人物として評されています。あのTEDフェローでもあり、複雑に絡み合った原題の社会問題を解決する活動に大きな使命感を感じていることがよくわかります。実際に話をしたDanielさんは明るくてチャーミングでとにかく前向き。でも、押しつけがましくなくて、とにかく人の話をじっくり聞いて答えてくれるという、大きな器と気さくさを同時に持ったとても素敵な人物でした。
彼はアメリカで「Unreasonable Institute」という社会起業家を育成するための合宿プロジェクトを成功させていますが、Unreasonable at Seaはいわばその航海版といったところ。参加しているメンバーもDanielさんと同じぐらい、とにかく若くてパワフルで社会に対する強い使命感を持っていて、そこにシンパシーというか、一緒に社会を変えていく力を得ようとしているのではないか。また、彼自身にとっても、世界の海を巡りながら次のゴールを目指すというのは、一つのチャレンジなのやもしれません。
惜しむらくはインタビューの時間の都合で8人のうち半分の起業家たちの話しか聞けなかったこと。けれども、一方で半分の起業家たちの声を直接聞けたのは、とても貴重な体験でありました。今回は、たまたま彼らのスタートに立ち合えたわけですが、次回はその終わりに何らかの話を聞く機会が持てれば、と思いました。
彼らのスケジュールはとても忙しくて、イベント翌日にはもう次の停泊地へと旅立ってしまったのですが、その港がなんと神戸。それにあわせて、1/30に同志社大学で「Unreasonable Kyoto "Design Thinking Workshop"」なるイベントが開催されことが急遽決まったそうです。ここは、彼らと直接話ができる貴重なチャンスなので、社会起業家はもとより、世界を変える人たちと直接話をしたい! という方々はぜひ参加されることをオススメいたします。
2013/01/09
CES2013 Unvailedのめも
6日の16時から開催されたCESプレ製品紹介イベント「Unvailed」を取材しました。今年は昨年以上に会場が広い&参加者が多くて、まともに話を聞いたり写真を撮るのが至難の業でしたが、それでもいろいろおもしろいものを見つけることができました。
時間がないのでとりいそぎ、気になるものだけ写真とメモのみ公開していきます。
時間がないのでとりいそぎ、気になるものだけ写真とメモのみ公開していきます。
指にはめるマウスはめずらしくないのですが、こちらはプレゼン操作ツールに切り替えが可能だとか。レーザーポインタのおまけ付。こちらは実物をサンプルでいただいたので、レビュー紹介などもする予定です。 |
事前にDMをもらって気になっていた小型スピーカーCUBE。手のひらにちょこんと乗るカワイサで音の迫力はなかなかのもの。 |
去年あたりから再び注目を集めている視線入力技術の会社のデモ。ノートパソコンの下に専用のデバイスをとりつけて動かす方式で、実際に動かしてみたのですが、キャリブレーションの時間が約1分でインストラクションもカンタンなのが驚きました。その後の操作ももちろんスムースで、移動のスピードも視線の位置である程度コントロールできるのがおもしろかったです。 |
同じく視線入力の会社からは地図のガイド操作のデモも見せてもらいました。地図アプリで道案内を表示させて、AからBへの移動ガイド(矢印などで方向を指示する)を目線で追っていくと、地図の位置もそれにあわせて移動するというもので、これは近いうちにきそうな技術でした。 |
緊急時専用携帯電話端末「SPORE ONE」は15年間充電なしで使える優れもの。緊急時にスイッチを入れると通話できて、さらにGPS機能付き。これは災害用端末のデファクトになるかも。いや、今の日本に必須デバイスになりそう。 |
Kicksttarter出身のオシャレな電話機「Ueban Hello」。 |
底にあるボタンを押すだけで既存の電話機の子機になるというもの。 |
会場で人だかりがすごかったのが「HAPI LABS」が開発したセンシング機能付のカトラリ。食事の記録を自動的に収集してくれるというものフォークとスプーンがある。今はデータの吸い上げは柄の部分をパソコンに差す方式のみとのことで、次のバージョンはBluetooth対応になるそうです。 |
3Dプリンタでオリジナルケースを作るアプリとサービスを一緒に提供している「Sculpteo」のデモ。こんな風に詩集を組み合わせることもできるのだとか。デザインやオーダーはiPhoneアプリから自在で、すでに試験的にサービスは始まってるもよう。 |
おしゃれスピーカーメーカJONGOの新製品「PURE」。音を飛ばすのはWi-Fi方式で、遠くまでとばせるとか。 |
canopyが出展していたiPhoneケース「SENSUS」は、画面を裏側のセンサーから操作できるというもの。これもおもしろそう。 |
Lenovoとかも出展してました。 |
こちらはいくつかある会場の入口。今年はバーコーナーが外にあるぐらい、会場が広いというか、人が集まりすぎ!! |
iPhoneやandroidを視線で操作するデバイス。デバイスそのものはAndroidで作られているそうです。 |
muCharge社のminiUSBケーブル付きのモバイルバッテリー。この他にもいろいろタイプあり。 |
デジタルクレヨンペン、とでもいえる商品。ペンの色を変えた状態でカメラにタッチするとその色でおえかきできる。 |
それにしても今回は去年に比べてスペースは広いし、プレスの数も多すぎ。あまり並ばないで入れたのはラクでしたが、写真を撮ったり、話を聞いたりするのは一苦労でした。とはいえ、CESではいちばんおもしろいイベントの一つであることにかわりはないですね。 |
2013/01/07
STRAGE VISON 2013をのぞいてきました
来年行こうと思っている方々のための参考メモとして。
会場はリベラ・ホテルのコンベンションセンター。展示会とカンファレンスが同じフロアにあるという、こぢんまりとした規模で、CESよりもはるかに男性比率が高くて、会場内に女性は自分も含めて10人いるかいないか(スタッフはのぞく)。展示もテーブルを並べただけであっさりしていて、どちらかといえば情報交換を中心にコミュニティを楽しむいかにも内輪的なイベントという感じでした。
たとえていうならAUGMっぽい感じでしょうか。なぜか会場に入ったとたん、スティーブ・ウォズニアックさまに遭遇したので、なおさらそんな印象だったのでした。
STRAGE VISON 2013
会場はリベラ・ホテルのコンベンションセンター。展示会とカンファレンスが同じフロアにあるという、こぢんまりとした規模で、CESよりもはるかに男性比率が高くて、会場内に女性は自分も含めて10人いるかいないか(スタッフはのぞく)。展示もテーブルを並べただけであっさりしていて、どちらかといえば情報交換を中心にコミュニティを楽しむいかにも内輪的なイベントという感じでした。
たとえていうならAUGMっぽい感じでしょうか。なぜか会場に入ったとたん、スティーブ・ウォズニアックさまに遭遇したので、なおさらそんな印象だったのでした。
STRAGE VISON 2013
会場入口に入ったところ |
ブースはこんな感じでこぢんまり |
ラジオ番組をやってるのがいかにもアメリカ? |
NHKのキーノート |
アメリカ・空港・ノマドワーク
毎年新年にCESを取材するようになって10回目ぐらいになりましたが、ここ数年で移動中のネットのアクセスや電源の確保はほとんど困らない状況になってきました。電源はゲート前にスポンサー付で提供されてることが増えましたし、専用デスクのようなものも当たり前に。特にネットは無料で使えるのが当たり前になってきました。
パターンとしては、公開されているアクセスポイントにつないでから、ブラウザを開いてアクセス手順をふむだけ。その時に広告ががんがん表示されるのですが、それゆえに無料なのでしょうね。空港内や旅先でのお役立ち情報も見られるので、なかなかよい方法だと思います。
にしても、飛行機内でのスマートフォンのマナーはえらいことに。出発直前までメールしてるし、着陸するやいなや着信音があちこちから聞こえるのは当たり前。というか、デルタでは有料ながらWi-Fiがふたたび提供されるようになってました。まあ、移動中はほとんどがタブレットやパソコンで映画やドラマ見てる人ばかりってのにも驚かされましたが。
今年もCESは動画サービス系の出展が多くて、それ関係のイベントもいろいろあるのですが、スマートフォン&タブレットでの視聴者増加がそうしたビジネスを加速させてるのかもしれない、と実感したのでした。
ということで、これが機内でアクセスしてみたDELTAのWi-Fiサービス画面。お値段は1時間5ドルから。このサイトの内容が機内販売中心に充実しまくりなのがおもしろかった。
パターンとしては、公開されているアクセスポイントにつないでから、ブラウザを開いてアクセス手順をふむだけ。その時に広告ががんがん表示されるのですが、それゆえに無料なのでしょうね。空港内や旅先でのお役立ち情報も見られるので、なかなかよい方法だと思います。
にしても、飛行機内でのスマートフォンのマナーはえらいことに。出発直前までメールしてるし、着陸するやいなや着信音があちこちから聞こえるのは当たり前。というか、デルタでは有料ながらWi-Fiがふたたび提供されるようになってました。まあ、移動中はほとんどがタブレットやパソコンで映画やドラマ見てる人ばかりってのにも驚かされましたが。
今年もCESは動画サービス系の出展が多くて、それ関係のイベントもいろいろあるのですが、スマートフォン&タブレットでの視聴者増加がそうしたビジネスを加速させてるのかもしれない、と実感したのでした。
ということで、これが機内でアクセスしてみたDELTAのWi-Fiサービス画面。お値段は1時間5ドルから。このサイトの内容が機内販売中心に充実しまくりなのがおもしろかった。
2013/01/06
Apple Store あるところに Windows Shop あり
アメリカに行くと全国各地にモールと呼ばれる巨大施設がイオンかジャスコのようにどこでもあるのですが、そうした施設の中にはほぼ必ずといっていいほど Apple Store があったりします。それをチェックするのがモールに行く理由のひとつだったりするのですが、今年はその状況にちょっとした異変が・・・
すでに2つの Apple Store を見かけたのですが、そのいずれにも Windows もしくは Surface のストアがあるのです。ミネアポリスのMall of America の場合はショップの内容もうり二つのうえに、位置は真正面という素晴らしい配置。
今年の CES 2013 では Apple に続いて Windows も出展しなくなったのですが、アメリカにいれば毎日のように両方の出展が楽しめるからってのもあるのやもしれません。
すでに2つの Apple Store を見かけたのですが、そのいずれにも Windows もしくは Surface のストアがあるのです。ミネアポリスのMall of America の場合はショップの内容もうり二つのうえに、位置は真正面という素晴らしい配置。
今年の CES 2013 では Apple に続いて Windows も出展しなくなったのですが、アメリカにいれば毎日のように両方の出展が楽しめるからってのもあるのやもしれません。
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